お客様オーダメイド。
素材:孔雀青の苧麻・銅釦
お客様から2枚のイメージ写真と大まかな寸法イラストを頂いて、素材は苧麻、お色は孔雀青のご希望。
写真は清朝の女性、あの時代は身体のラインを隠すようなビッグシルエットが主流でした。
今回はしっかりした麻の生地でとても綺麗なシルエットに仕上げました。
首元と胸元には小さい銅釦で飾りました。
博物館や史料などを見ると、清朝の服は胸元のチャイナ釦は二つものが多いです。これは単なる飾りではないです、ビッグシルエットで布も重たい為、釦は二つ以上付けることによって補強の役割もあります。
作製中、私にとって一番難しかったのは袖下のラインです。こちらはなめらかカーブではなく、鋭角になっています、この鋭角を忠実に再現する為、身八つ口を入れました。
着物と似てますね、と思われるかも知れませんが、実は古代中国の漢服や古代のチマチョゴリにもこういった袖下が多いです。
私もこの上衣を作っていろいろ勉強になりました。
コメント